
【必見】ネットショップの開業で成功するために必要な8つの手順
近年、ネットショップに関する多様なサービスが続々と登場し、ネットショップ開業は非常に容易になりました。しかし、誰でもショップを所有できるようになった分、他のショップと差別化を図ったり、リピーターの獲得戦略を考えていく必要があります。
今回は、ネットショップを成功させている事例を基に、常に売り上げを出し続けるために必要な8つのテクニックを紹介しています。現在ネットショップの開業でお悩みの方は、ぜひ本記事をご参照ください!
[目次]
そもそもネットショップを開業する目的は?
今現在、商品やサービスを提供している店舗の中には「ネットショップを開業するメリットは何だろう?」と考える方も多いです。
ここでは簡単に、ストア開業のメリットとしてよく挙げられる例をいくつか紹介しますので、ご自身に当てはまる項目があるか確認してみてください。
また、現時点でストア開業を迷われている方の中で、今回の記事が開業の決断ポイントになって頂けたら嬉しいです!
✔️ 実店舗と比較しても初期費用は抑えられる
✔️ 事業対象が全国になる
✔️ 常時運営されているため営業時間を定める必要がない
✔️ 対象顧客を拡大できる
✔️ 実店舗でかかっていた維持コストがかからない(家賃、人件費、水道光熱費など)
✔️ 購入した人の口コミ、評価などを掲載できる
まだまだネットショップを開業するメリットはありますが、基本的には上記のような理由で検討された方も多いのではないでしょうか。ネットショップは実店舗と比較した際に、コストが抑えられるだけでなく、オンラインに市場を求めることで、日本全国に顧客がいる状態になります。オンライン市場に活路を見出したいと考える事業者にとって、ネットショップの開業はかなりオススメです!
ここから本題!ネットショップ成功手順を8つ紹介
ここからは、実際にネットショップを開業し、成功するために必要な8つの手順を紹介します!
ネットショップ開業に伴って、初期コストを抑えることも重要なポイントではありますが、そのショップの特色やブランドの歴史など、カスタマーへ伝えていくことも顧客を惹きつける大きな要因となりますので、是非参考にしてみてください!
1.コストを大幅に抑えようとしない
初めてネットショップの開業をするとなると、わからないことも多く不安になりますよね。出来ることならば、なるべくコストをかけずに低リスクでスタートしたい方も多いはずです。
本気で成功を目指すなら「無料」に惑わされない
ネットショップを作成出来るサービスはいくつかありますが、中には「無料」でスタート出来るものもあります。
個人で利用できるサービスも多数あるため、副業としてEC販売を考えている方に「無料」サービスを活用することはオススメです。
以下に具体的なおすすめの作成サービスを挙げておりますので、ご参照ください。
-合わせて読みたい- | 【徹底比較】ネットショップを開設したい!2021年おすすめ作成サービス5選 |
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しかし、副業や趣味の一環としてショップを開業するのではなく、本気でネットショップを成功させたい方に関しては「無料」のサービスはあえてオススメしません。その理由を3つに絞って説明していきます。
1.サイトデザインに融通が効かない
無料の作成サービスを活用する際に、サイトのデザインテンプレートが予め用意されていることがありますが、このテンプレートは誰もが同じものを選択出来るため、他のストアと被ってしまう可能性があります。さらに、サイトのデザインをテンプレートに沿って少し変更するにしても、専門の知識が無いと難しいため、なかなかオリジナリティを出しにくいのが現状です。オンラインで勝負をしていくのであれば、サイトの見た目にしっかりと拘り、よりユーザー(お客様)が使いやすく、購入しやすい導線をしっかり意識したサイト作りを心がけた方が良いです。
2.他のストアと差別化を図りにくい
1で挙げた内容に少し似通ってしまう点もありますが、オリジナリティや自社のブランドイメージを意識して今後を展開していくことを目的としたストアオーナーが「無料」サービスを活用してストア開設をしたとしても、似たような他のストアのサイトに埋もれてしまうだけでなく、集客も厳しくなるため、芽が出ないまま挫折してしまう可能性もあります。
折角、新しいことに挑戦し、本気で成功させたいと思っていてもなかなか上手く行かないのはすごく勿体無いですよね。そのため、サービス・制作会社の選択は慎重に選定する必要があります。
3.売り上げに応じて発生する手数料が割高
「無料」サービスの利点としては、確かに低コストでネットショップを開業することが出来る点です。
しかし、商品を販売する毎に発生する販売手数料や決済手数料が「有料」サービスと比較した際に割高なことが多く、月商が大きくなるにつれて、「無料」サービスでは苦戦することが予想されますし、今後のスケールを見据えていく際に「手数料問題」は大きなネックとなり得ます。以下に決済手数料の代表3社の比較を載せておきますので、ご参照ください。
■Shopify(ベーシックプラン)
月額費用:29USD(約3,200円)
決済手数料:3.4%
■BASE
月額費用:0円
決済手数料:3.6%+3%(サービス利用料)+40円
■STORES.jp(スタンダードプラン)
月額費用:1,980円
決済手数料:3.6%
2.ショップのサイトデザインにはとことん拘る
折角ネットショップを開設するからには、一度訪問したら忘れられないくらいのインパクトのある見た目にしたいですよね。訪問したユーザー(お客様)はサイトの見た目がお洒落だったり、UI(ユーザーインターフェース)が見やすかったり、商品が映える形になってたりすると購入の意欲も湧きやすくなる傾向にあります。
大切なのはユーザーに寄り添うこと
他のストアのサイトと差別化を図るためには、いかにユーザーのことを考えられているかが求められ、ユーザーに寄り添ったデザインが必要になります。「使い心地が煩わしくない」「整理されていて情報が読みやすい」「運営状況に応じてこまめにサイトが修正されている」などといった良い経験が得られるサイトは、ユーザーのことを考えられていると言えます。
もっと知りたい!UIについて
UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、本来の意味は広義であるため、今回はWebサイトやアプリケーション目線で説明させていただきますと、UIとは「サービスのデザイン性(見た目)や操作性(使いやすさ)」を意とした言葉になります。美しいデザインであるというだけでは、ユーザーの心を掴むことはできません。ユーザーの支持を得るためには、視認性の優れたレイアウトや、ストレスのない快適な操作性、知りたい情報に素早くアクセスできる検索性能の高さなど、ユーザーが「使いやすい」と感じられるサービスである必要があります。
ちなみにUXとの違いは?
UIと聞くと同時にUXも頻出してくる言葉だと思います。
UXとは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称で、「サービスを通じて得られる全体の体験を示す言葉」です。UXの中にはUIも含まれ、具体的にはApple製品のように「説明書がなくても誰でも簡単に楽しんで使える」といった顧客体験を指すことが多いです。
UIが視認性や操作性を意味するのであれば、UXはUIを含めた全ての顧客体験を意味します。
UXはサイトをデザインする上で欠かせないポイントでもありますし、UXに拘っているサイトはUIのデザインも洗練されている傾向にあります。どちらも意識することでお客様にとって最高の体験とサービスを提供することが可能です。ネットショップを成功させるためには、ショップのサイトデザインにはとことん拘りましょう!
3.ソーシャルメディアを活用する
ソーシャルメディアとは、オンライン上でユーザー同士が情報を交換(送受信)することによって成り立っているメディアのことで、人々がソーシャルメディアを利用する目的として挙げられる一番の理由は、まさにこの「情報発信」ができる点です。
EC業界のソーシャルメディア活用例
飲食業界であれば代表的なものとして『食べログ』などの口コミサイトがありますが、EC業界での口コミを閲覧できる場の例として『みん評』や『コエシル』、『Shopre』などが挙げられますので、是非活用してみてください。
また、特に日本ではSNS(ソーシャルネットワークシステム)として利用者も多い「Facebook」や「Instagram」をはじめ、動画共有プラットフォームの「YouTube」や「TikTok」などもあります。SNSは、コミュニケーション(人同士の繋がり・関係性)要素が強いソーシャルメディアです。
Shop Nowの活用も視野に
2018年以降、Instagram には「投稿画像から直接ECサイトで購入ができる」ショッピング機能(Shop Now)が導入されました。こちらの機能は、Instagramの投稿時のタグ付けと同じように「商品タグ」として扱う事が可能なだけでなく、その投稿を見たユーザーが直接ECサイト(商品サイト)に移動し購入する導線を確保することも可能なため、ECで商品を取り扱っている企業にとって重要度の高い機能となっています。日本では代表的なブランドとして、BOTANISTやZOZOTOWN等がShop Nowを導入しています。
上記のようなブログや動画共有サービス、写真共有サービスなどは一般的にどの業界でもソーシャルメディアとして活用事例が多いツールとなります。
自分のストアの情報が自分のサイト内だけに留まらず広く周知されるため、ショップの認知度や評価を大きく左右することが可能です。一人でも多くの方に知っていただければ、ショップでの購買のチャンスも増えていきます。
4.サイトの途中離脱を軽減する工夫
ここでのサイト内離脱とは、一度ネットショップに訪れてくれたユーザー(お客様)が、何も買わずに他のサイトに移ってしまうことを指します。折角、訪問して頂けたのにも関わらず、商品を購入せずに検討されてしまうのは勿体無いですよね。一度訪れたら絶対に購入に至っていただけるような導線や仕組みに見直す必要があると考えられます。
上記のような場合ですと、サイト内離脱に至ってしまった要因はさまざま考えられますが、
・ショップのサイト自体がごちゃごちゃしていて閲覧し辛い
・商品の画像や紹介文が適切でないか、見辛い
・商品購入時に入力する項目が多い
・ページを表示する速度が遅い
・お客様の希望の決済手段の該当がない
などが挙げられます。
分析するなら覚えたい!離脱率とは?
離脱率とは、特定のサイトの閲覧数に対し、そのサイトから離脱した割合のことを指します。
例えばサイトAの離脱率であれば、「サイトAでの離脱数÷サイトAの閲覧数」となります。
ちなみに、最初に開いた1ページだけを見てすぐに離脱した割合を示す「直帰率」とは別の意味になります。
ネットショップで利益を出すためには、サイトをしっかりと分析し、離脱の原因を少しでも減らしていくことがとても大切です。
5.お客様(消費者)に安心感を与える努力
もし、ご自身が消費者側だとしてネットショップで買い物をする機会があるとすれば、決済にも配送にも、もちろん商品にも、安心して信頼できるストアから購入したいと思いませんか?
実際に、購入しようと考えていたサイトのデザインが古かったり、商品の写真も不明瞭だったりすると、それだけで不信感を抱いてしまう事例も少なくありません。以下では安心感を与えるために抑えるべきポイントを3点紹介していきます。
1.ショップの連絡先がケータイ番号のみは避ける
現在、1人1台以上はケータイやスマホを所持しており、全国的にもケータイは高い保有率となっています。ケータイやスマホがあれば電話番号もあるし、わざわざ別番号を取得する意味なんてあるの?と考えている方も多いはずです。
このショップで商品を購入しても大丈夫という信頼
ショップの中には「商品を購入したのにいつまでも届かない」ストアや「購入時と全く違う商品が届いた」といった事例もあります。そのようなショップも、にわかに存在することで開業したばかりの新しいショップに対してのイメージはあまり良くない場合もあります。
そこで、お客様となるユーザーがショップ側を信頼して良いお店なのか見極める1つのポイントとして「固定電話の番号を取得しているか」を見ます。固定電話の番号を取得していればしっかりショップとして運営しているのが想像できますし、固定の費用もしっかり払える健全なストアと印象付けることも可能です。ショップの実態を明らかにさせることで、ユーザーは安心感を覚える傾向にあります。
以上のデメリットを解消するために、固定の電話番号を取得すべきと考えております。
2.購入率をアップさせるEFO対策
EFOとは(Entry Form Optimization)の略称で、入力フォーム最適化と呼ばれることもあります。ECサイトのショッピングカートや資料請求の住所入力フォームなど、ユーザーに何らかの情報を入力してもらう際に、ショップ側が設置している「入力フォームの入力率」を向上させ、通過させるための対策のことを意味します。
多くのお客様がショップに来訪しても、しっかりと購入完了までのサポートができていなければ、お客様は買い物の途中でサイトから離脱し、大きなチャンスロスを招いてしまいます。
ECサイトのフォームおよびショッピングカートにおける、ユーザーの入力の手間を減らすことで、ストレスを与えること無く、フォームの通過率を上げ、最終的な問い合わせや購入を増やすことが可能になります。
3.実際に購入した人の口コミや評価をサイトに掲載する
初めての商品やサービスを購入する際は、そもそも「みんなが良いと評価しているもの」のほうが選ばれやすい、という単純な仕組みが存在します。
自分でリスクを冒して新しいものを試すより、他の人が「良い」と勧めるもののほうが、誰もが安心して試せます。そのため、口コミやお客様の声は「実際に試した人が勧めている」「すでにこの商品を評価した人がいる」ことが分かるという意味でも重要です。
6.海外展開もできる前提で構築する
越境ECという言葉を耳にしたことはありますか?一言で表すと、「海外の顧客がインターネットを介して、日本のECサイトで買い物をすること」を指します。
海外展開と聞くと難しそうと感じる方も多いかもしれませんが、実は意外と簡単です!
確かに、国内に向けて販売する場合にはない手間や注意点もありますが、その分、海外向けネットショップには、まだまだビジネスチャンスがあります。ここでは、海外へ販売する場合ならではの注意事項やルールをしっかり確認していただければと思います。
海外展開で抑えるべき4つ
- 海外の住所を入力できるフォーム
- ECサイトがその国で最適な言語や外貨表示に対応している
- 海外向けの決済手段がある(Paypal・UnionPay・Alipayなど)
- 海外向けの配送業者が選択できる(USPS・Canada Post・FedExなど)
海外展開での注意点4つ
- 国内配送よりも送料がかかる
- 関税がかかる可能性がある
- 外国語を理解する必要がある
- 国によって禁止商品やルールなどが違う
ここまで細かく設定されていると一見複雑そうに感じますが、日本には「越境EC」に強いECサイト構築のサービスがあります。このようなサービス上手に活用することで、簡単にご自身のECサイトを海外展開を前提に構築することができます。
<おすすめ>
「越境EC」に強いECサイト構築サービス 【Shopify】
7.レコメンドエンジンの実装
レコメンドエンジンとは、ユーザーの好みに合った商品を提案するシステムのことです。
楽天市場やAmazonなどで馴染みのある「あなたにおすすめの商品」や「その商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」など、ユーザーの嗜好やパターンに合わせておすすめしてくれる機能です。
レコメンドエンジンは強い味方
レコメンドエンジン自体は、あまり知られていませんが、ここ最近で普及してきた技術ではなく以前から存在する仕組みです。今では様々なレコメンドエンジンが登場し、比較的安価に、そして誰でも簡単に導入できるようになりました。
レコメンドエンジンを導入することで、ユーザーに沿った商品を提案することができるため、購入までのハードルも下がる傾向にあります。また、「あなたにおすすめの商品」がユーザーに表示されることで、「序で買い(ついでがい)」を狙う事も可能なため、1度の買い物で複数の商品を購入していただける可能性が高まります。客単価といった目線で目標設定しているショップのオーナー様にとってはレコメンドエンジンは強い味方です!
8.ECサイトの成功事例からコツを盗む
基本になってしまいますが、ECサイトは一般的には「商品を販売する」ためのウェブサイトのことを指しています。
しかし、近年では単純な商品の売買だけでなく、その商品に関連するコンテンツを充実させる「メディア化」によって、EC業界での売り上げを伸ばしている企業も増えております。
「メディア化」とはどういうことか?
上記でも述べたように、あくまでもECサイトを運営する目的は「商品を販売すること」です。
そのため、「その商品の使い方」や「その商品に関連したストーリー」など、その商品に付随したコンテンツを充実させることでターゲットが自らECサイトに訪問する流れを構築することが「ECサイトのメディア化」にあたります。
しかし、単純に商品の販売ページが設けられただけのECサイトでは、その商品の魅力やアピールしたい点をユーザーに訴求する事ができません。
それぞれの商品を詳しく紹介するコンテンツを設けることで、その商品に興味を持っている人の購買意欲を高めることが可能です!
さらに、商品に関連したコンテンツを充実させることで、商品を販売したいと考えているサイトのSEO対策にも繋がります。
より高い集客力を期待できるという点も、メディア化の魅力といえます!
ECサイトの「メディア化」の成功事例
ちなみにですが、ゴーゴーカレーは世界で活躍することを視野に入れているため、越境ECに強い「Shopify」を使ってECサイトを構築しております。
こちらのサイトで真似していただきたい点としては、「ゴーゴーカレー通信」や「ゴーゴーカレーの想い」などをサイト内の随所に散りばめることで、その商品に愛着や情を湧かせるだけで無く、カレーに付随した商品もサイト内で同時に購入できることで、ご自宅でも店舗で食べた時のような多幸感に包まれる事も可能な事です!大切なことは来訪したユーザー(お客様)にどれだけ自社のサービスや商品をイメージさせられるかです。
最後に
マーケティング業界には「1:5」という用語があり、新規顧客の獲得には、リピーターの呼びこみに比べ、5倍のコストがかかると言われています。
ショップを継続していくために、低コストで獲得できるリピーターが大切なのはもちろんですが、サービスを気に入って再度利用してもらえるのは嬉しいし励みになりますよね!
今回は、ネットショップの開業で成功するために必要な8つの手順について紹介させていただきましたが、8つとも全て完璧に実施しようとせず、先ずはご自身が出来そうな部分から進めていくのも一手だと思います。
もちろんネットショップの開業には、知識や準備は必要ですが、あまり気負いせず、成功できるよう、事業戦略をきちんと練って進めていくことが重要だと思いますので、2022年も、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!









